小林正樹監督の「人間の条件」「切腹」をはじめ、黒澤明監督の「用心棒」「椿三十郎」「影武者」「乱」、山本薩夫監督の「華麗なる一族」「金環食」「不毛地帯」まで。

人間の條件 第五部 死の脱出篇 (1961)

ソ連国境での戦いの敗残兵として故国に帰るため南満州を目指す苦難の姿を描く。「人間の条件」第五・第六部で、その完結篇。脚色者に稲垣公一が加わったほかは、いずれも前作と同様のスタッフ。

監督:小林正樹
出演:仲代達矢、新珠三千代、高峰秀子、渡辺文雄、安井昌二 中村玉緒、笠智衆 、内藤武敏 、岩崎加根子、岸田今日子 、金子信雄、 山内明、川津祐介

人間の條件 第五部 死の脱出篇 (1961)のストーリー

ソ連国境でソ連軍の攻撃を受けた梶(仲代達矢)の隊は、梶と弘中伍長(諸角啓二郎)と寺田二等兵(川津祐介)を残して全滅した。三人はただ歩いた。やがて、川に出た。そこには避難民の老師教夫婦や、慰安婦の竜子(岸田今日子)と梅子(瞳麗子)、部隊から落伍した匹田一等兵(清村耕次)たちがいた。彼らは梶の指揮に従って歩きはじめた。飢えから倒れていく者が多くなった。丘の麓に、永田大尉の率いる一個中隊が休息していた。女連れの梶たちをののしり、食糧すら与えなかった。しかし、かつて野戦病院で一緒だった丹下(内藤武敏)が隊にいて、乾麺包にありつくことができた。林のはずれに一軒の農家を見つけ、彼らは豚を煮て大休止をした。が、それも束の間、民兵が家を囲み、竜子は悲惨な殺され方をした。生き残った六人はやっと道路に出た。日本人の避難民が行き、赤軍のトラックが通る。倉庫のような建物に三十人ほどの避難民の女がいた。叔父の家から北湖頭の自分の家へ帰る姉弟と一緒になった。一緒に南満へ行こうと勧めたが、どうしても家へ帰るといい、娘(中村玉緒)たちを匹田と桐原(金子信雄)が送っていった。「あの娘は適当に扱ってやったよ」という桐原を、梶は怒って追い出した。

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