空前のベストセラーとなった五味川純平の同名小説の映画化。今回はその第二部まで。松山善三と小林正樹が脚色、小林正樹が監督した。撮影は宮島義勇。
監督:小林正樹
出演:仲代達矢、新珠三千代、佐田啓二、有馬稲子、淡島千景、南原伸二、山村聡、宮口誠一、石浜朗、南原伸二、三島雅夫、小沢栄太郎、安部徹、三井弘次、中村伸郎、河野秋武、山茶花究、東野栄治郎、芦田伸介、小杉義男、永田靖、小林トシ子、殿山泰司、浜田寅彦、岸輝子、織本順吉、小松方正
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人間の條件 第二部 激怒篇 (1959)のあらすじ
昭和十八年。戦争を嫌い妻を愛する梶は、招集を免除してもらう代わりに、満州の鉱山で労務管理を行うことになった。しかし現場では現地人に過酷な労働を強制し、さらに彼らの報酬を勝手にピンハネして私腹を肥やす現場監督がいた。梶は労働環境の改善を図り、鉱山は目標であった生産増強を達成することができた。しかし今度は“特殊工人”と呼ばれる中国人捕虜600人が送り込まれ、電気の流れる鉄条網の中で労働させることになった。
人間の條件 第二部 激怒篇 (1959)のストーリー
工人の高(南原伸二)と、娼婦楊春蘭(有馬稲子)の愛が芽ばえたのは、そんな条件の中でだった。一方、朝鮮人の張命賛(山茶花究)は、娼婦の金東福(淡島千景)を使って、工人を脱走させる仕事で甘い汁を吸っていた。真面目な陳を金東福の色じかけで手中に入れ、弱点を握って鉄条網の電流を一定時間とめさせるのだ。牟田(永田靖)や古屋(三井弘次)が日本人側からこれに加担していた。特殊工人と話し合って、現状での最善の状態を作ろうと努力し、梶は二割増産を達成させた。しかし、楽しみにしていた美千子との休暇は、張一味による脱走事件の発生で中止となった。張一味と結んだ古屋は、梶をねたんで再度の工人脱走を企てた。だが、陳は良心の苛責から、三千三百ボルトの電流の通じる鉄条網に自ら身を投じて死んだ。現場監督岡崎の非人間的な態度は、特殊工人の反感を買い、ある時、高をはじめとする七人の抗議事件をひきおこした。憲兵軍曹渡合(安部徹)の手で、七人は日本刀による斬首の刑に処されることになった。一人、二人と残虐な処刑が進行するうちに、それを見る梶の心理は激しく動いた。特殊工人たちの喚声の中で、遂に梶は「やめてくれ!」と声をあげて叫んだ。処刑は中止された。しかし、そのあとには、軍部に反抗を企てた梶に対する、恐るべき憲兵隊のリンチが待っていた。そして、半死半生で釈放された彼につきつけられたのは、現職免除の命令と、臨時召集令状だった。

